2021年のお盆
8月20日~22日までの3日間は沖縄のお盆です。
沖縄のお盆は旧暦の7月13日から15日までの3日間で行われます。
いつもとは違うのは新型コロナウィルス感染拡大防止のため、沖縄県は親類宅への訪問を控え、同居家族のみで過ごすよう呼び掛けています。
私たち家族も今年はどこにもいかず、家で簡単なお盆料理を食べて、心の中でご先祖様をおもてなししたいと考えています。
とはいえ、仏壇がない我が家。ほとんど何もすることがありせん。
しかし、いずれは長男(義父)の長男である主人が、いずれは仏壇を持ち、お盆行事を行うことになります。
この沖縄のお盆はどのようなものなのか、どれくらいお金がかかるのか、まとめてみました。
沖縄のお盆
旧暦7月7日タナバタ(七夕)
旧暦の7月7日。お墓の掃除をします。お盆を迎える前にご先祖様の家(お墓)をきれいするのも大切ですね。
【新盆の場合】
お見舞者への返礼品の準備
仏壇・仏具の準備
旧暦7月13日盆入り(ウンケー)
ウンケーの日の朝はお仏壇を綺麗に掃除し、位牌を拭き清め、香炉の灰をこして綺麗にし、お花やお茶を供え、提灯を飾ります。
沖縄のお盆での仏壇飾りは、中心の位牌やお線香を立てる香炉、お水以外は、ほとんどが両サイドに対で飾られますので、それぞれ二つずつの準備します。
我が家は仏壇がないので、もし必要になったら簡単に見積もると以下のようになりました。
仏壇(3尺) 約10万円
位牌(7人立ち) 約6万5千円
仏具セット(中) 約1万円
果物皿(黒)2つ 約2千円
提灯2つ 約1万円
香炉 約1万円
約 20万円 必要になります。
仏壇・仏具を揃えたら、次はお供え物です。
沖縄のお盆に限らず、御願では欠かせないお供え物が、ウチャトウ(お茶)と供え花、お酒とお水です。
さらにその他で、沖縄のお盆をはじめとする祝い事や行事、法要では、果物の盛り合わせを両脇に一対飾っています。
具体的には
すいか、パイナップルは左右に1つずつ(各2個)左右対称に盛ります。
スイカやパイナップルが、転がっていかないようにガンシナー(ドーナツ型のくば笠で作った敷物)
を下に敷いて、その上にすいかやパイナップルを置きます。
スイカは「頭」という意味があるので、できるだけパイナップルより高いところに置きましょう。
果物入れにバナナ(5本)、みかん(3個)、リンゴ(1個)を左右対称に盛ります。
果物入れの上にガンシナーを3つずつのせます。これは先祖が持ち帰るときに頭の上に乗せて帰れるようにします。
こうぐぁし(落雁)を飾ります。本来は左右2つです。
先祖が杖として使うサトウキビを2本(1本は荷物をぶら下げるためといわれています)置きます。
仏壇の中に入らなければ仏壇の横においてもいいそうです。
お菓子を7種、または9種お皿に盛りつけます。これも左右対称が理想的ですが、片方でも大丈夫だそうです。
お供え物の果物やお菓子等の予算は、約1万~1万5千円といったところでしょうか。それ以外にもお盆料理も準備する必要があります。
お供え物・食事の準備が終えて、夕方になると盆提灯に火を灯し、家の玄関先か門口で「迎え火」をたき、ご先祖様の霊をお迎えします。
お迎えの儀式
家の主や家族は門の前(なければ玄関)で線香15本に火をつけます
線香を門の前(または玄関先)において、家の住所やお盆であること、旧暦、新暦の日付け、お迎えすることをお伝えして、その15本の線香を手で持ち、仏壇の香炉へたてます。
仏壇に手をあわせ、お迎えの儀式とします。
〇ウンケーの日の夕食〇
・ウンケージューシー(葉しょうが入り)
・汁物
・酢の物などの少しのおかず1〜2種
・ソーロー箸
上記を御膳などに入れて、2膳をお供えします。
1つは神様・仏様へ。1つは先祖へ、という意味があるので、1人しか仏壇に入っていない場合でも、2膳をお供えします。
お供えしてある夕食を食べていただくため、さらに15本の線香をたてて、お食事をどうぞ、ということで手をあわせます。
線香が全部燃えたら、「お下げします」と手をあわせて、食事をさげます。
それを家族でいただきます。
旧暦7月14日盆中日(ナカヌヒー)
墓参り 家族揃って墓参りに行きます。
この日に親戚周りをすることが多いです。沖縄の人はお中元を兼ねてお米を持参することが多いです。
迎える側の家は料理やお酒などを用意して、おもてなしをします。
多くのお客様が訪れる家の女性達は朝から夜遅くまで、その準備・接待・片付けをすることになります。
近年、だいぶ簡素化されてきているとはいえ、沖縄の長男嫁は大変だといわれています。
私は経験したことがないので、なんとも言えませんが、伝統は大切にしつつも、今の時代にあったやり方ができるといいなと感じています。
旧暦7月15日送り盆(ウークイ)
朝、ウチャトー(お茶・水・お酒・花の水)を交換して、お仏壇に、朝・昼・晩の食事と昼間のおやつを供えます。
この日はご先祖様が後生へ帰る日ので、お盆でもこの日が特に重んじられています。
主人の実家にはこの日に行きます。沖縄の行事にはかかせないオードブル、飲み物などを買って持参します。主人のお父さん家族と一緒に送り火をしています。
容器に供えた料理や花を入れ「うちかび」を焼き、あの世のお金を燃やし、ご先祖の霊をお見送りします。
まとめ
沖縄のお盆に必要な予算として
仏壇・仏具等に約20万円(初盆のみ)
お供え物約1万円~1万5千円
お盆料理(家族やお客様の人数によるのでかなり曖昧)約2万
お中元2万円(我が家は主人5つ、私5つ計10個必要です)
が必要かなと感じました。
お金の話をすると守銭奴みたいだと、主人には嫌がられますが、知識があると将来に対する不安が減りますね。
これからも、祖母や実家の親やが元気なうちに、いろいろ話を聞いて、基本的な伝統を守りつつ、今の生活スタイルにあったお盆の在り方を私なりに行い、子ども達につたえていきたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!